【メモ・まとめ】"Laval Virtual” VR@新宿 に参加しました
"Laval Virtual” World biggest VR festivalが新宿で開催されました。
内容や感想についてメモさせていただきます。
まず、本イベントの概要は下記です。
------
<引用>
Laval Virtual - regional development with VR - In Japanese Laval Virtualをご存知ですか? フランス中西部のロワール地方,マイエンヌ県の県庁所在地 Laval市は、近年特に注目されている主要なIT技術の一つであるVirtual Realityで地域振興を長年続けている, ヨーロッパ最大のVR地域振興都市です。
本イベントでは,18年続く毎年春に開催されているVRに関連するフェスティバル「Laval Virtual」について紹介します。
日本とフランスのVR業界をつなぐ架け橋である学生VRコンテスト「IVRC」( http://ivrc.net/2016/ )についても紹介します。
"Laval Virtual” World biggest VR festival
------
講演者の白井暁彦さんは、神奈川工科大学情報学部情報メディア学科准教授であられながら、IVRCの実行委員等の活動をされていらっしゃいます。
今回のイベントでは、いくつかの"キーワード"がありました。
・Laval Virtual
→Laval市はバーチャルリアリティを中心に都市開発を進めており,市内の軍施設の跡地には大規模なVR都市開発の計画が発表されている。7,000m2の土地にVRの研究施設がならぶイメージはまさに「VRの首都」とも言える。現地の子供は幼い頃からVRに触れ、10代で世界最先端のVRについて感覚的に理解している"VR世代"のイノベーターに成長する。"Laval Virtual"は一般にも開放されたテーマパーク・アトラクションのような展示会で、毎年開催されており、現地の学生が各展示物のプロモーターとしてボランティアをしてくれるとのこと。
日本のIVRCと提携し、交流している。
・IVRC
→日本バーチャルリアリティ学会が主催する「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)」。Laval Virtualと提携しており、優秀作品を1チームずつそれぞれのイベントに招待している。
最近メディアでもよく登場する「VRで失禁体験をする」を例とするような、学生から生み出される多彩なアイデアが集まる。
下記リンク先で、これまでの過去作品の一覧を動画などで見ることができる。
1993年からの作品を見ることができ、HMDの進化を除いては、現在でも参考になる作品や仕組みが多いとのこと。
HMDで「見る」世界で言われるVRだけでなく、インタラクティブな体験ができる総合的なエンターテインメントとしての「広義のVR」の観点での作品も多い。
→アメリカコンピュータ学会におけるコンピュータグラフィックス (CG) を扱うSIG(分科会)であり,また同分科会が主催する国際会議・展覧会の一つである“International Conference and Exhibition on Computer Graphics and Interactive Techniques”の通称。
世界最先端の技術的研究成果・アイデアに触れることができるとのこと。
SIGGRAPH 2016 REGISTER FOR SIGGRAPH 2016
上記を背景として、VRの歴史は様々な変遷を辿ってきたとのこと。
現在、VR元年とも言われ、ブームの兆候が見られますが、実は過去に30年周期でVRが注目されるタイミングがあり、まさに2020年前後がそのタイミングとなるようです。
特に今回の波はデジタル化の先にある流れのため、裾野は広がっているように思います。今回のお話にあったようなIVRC等を始めとして、学生などの若い人たちからの関心も高まり、「VR世代」というものが今後形成されていく可能性があります。
なお、今回のイベントでは、VRに関係するいくつかの面白い研究事例等が紹介されていましたので、メモしておきます。
・漫画の世界に入り込む「Manga Generator」
→画面の前で動くと、動きに合わせた漫画が作れる
国際的にもウケたらしい
・Scritter
→こちらの記事にあります
メガネのフィルターを通すか通さないかで見えるものが異なる
・超人スポーツ
<引用>
国内のスポーツ・ヒューマンインターフェース・ロボット・エンターテイメント・コミュニケーションメディアに関わる産学官の力を結集し、スポーツとテクノロジー、文化を融合することで、いつでもどこでも誰でも楽しめる新領域のスポーツ「超人スポーツ」を開拓し、超人スポーツによる新たなスポーツの祭典を創るため、超人スポーツ協会(Superhuman Sports Society:略称「S3」)を設立しました。
感想としては、twitterでも書きましたが、Virtual Realityの定義について考えさせられました。HMDを通して見る仮想現実だけではなく、人間の感覚において「現実感のあるもの」つまり、本質的にそう感じられる要素があり、ほとんど現実であるという、広義の意味で捉えたほうが良さそうだということですね。
Virtual Realityの定義について考えさせられました。HMDで覗く世界がVRというのは、ほんの一側面でしかないのだなあと思いました。
— Sho T / VR (@showying11) 2016年5月20日
以上です。
------------------
VRに関するコミュニティを作りました。
ご興味がおありの方は、ぜひ覗いてみてください。