VRに関するメモ&まとめ

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【感想・まとめ 2/2】Tokyo VR Meetup #4 <VR×ネットカフェの可能性>

 

昨日に続き、Tokyo VR Meetupさん主催(4月28日)のイベント

「VR×ネットカフェの可能性」の感想・まとめです。

 

2記事にわたり、当日の内容をメモさせていただいております。

 

<当日のアジェンダ(ざっくり)>

1. テクノブラッドさんより、ネットカフェ市場等の講演 前回記事でメモ

2. FOVEさんより、FOVEについてやVRの可能性についての講演 本記事でメモ

3. バンナムさんより、VR ZONEについての講演 本記事でメモ

 

<前回記事>

sho-vr.hatenablog.com

 

<続き>

2. FOVEさんより、FOVEについてやVRの可能性についての講演

 

FOVEさんは、VRのヘッドマウントディスプレイで有名な会社で、

特に「視線追跡(アイトラッキング)」で注目を集めています。

ソニー以外の日本企業のVRハードメーカーとして貴重な存在です。

 

今回、テクノブラッドさんと組んで、8月(予定)より、

全国のネットカフェ(最初は100店舗から)でFOVEの導入を進めていらっしゃいます。

 

前回の記事メモでも書きましたが、

ほぼ100%のネットカフェ運営会社がVR導入に前向きなので、

全国で目にする機会も増えることでしょう。 

 

今回は代表の小島さんがご登壇されており、

FOVEやVRの今後について、次のように話されておりました。

(VRの今後については感覚的なご意見)

 

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・FOVE(ヘッドマウントディスプレイ)の商用出荷は秋頃

・ネットカフェとの協業では、FOVEのVRコンテンツは30タイトル程度

 (参考:ネットカフェのVRで見れる動画は100タイトル程度になる予定)

・2016年、2017年はハイエンドなVR(PCのVR)は苦戦を強いられるだろう

・当面はロケーション(体験場所)に出向いてのVR体験が主となるだろう

・2018年〜2019年頃、VRの黄金期(一家に一台の勢い)となるだろう

・FOVEとしては「アンコンシャス・インタラクション」なVRに関心がある

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なるほど、VRの渦中の方でも、この1〜2年では

VRの普及は難しいと感じており、

まずはVRを体験させる年と考えているようです。

 

しかし、FOVEの面白いところは、

視線をテーマにしたVRの未来について考えている点です。

以前、下記の記事で次のように述べられていました。

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小島氏は「VRには3段階の進化がある」とし、360度の視野角などによってユーザーが仮想現実世界の存在を現実のように感じる"プレゼンス(存在感)"の実現を第1段階、ハンドトラッキングやモーションコントローラーなどによって仮想現実世界を操作する"コントロール"の実現を第2段階と定義。

私たちが目指すのは、その次にある第3段階の"感情表現"。たとえば、見つめることでキャラクターのリアクションを得るなど、感情のやりとりができるようになる。FOVEでユーザーの感情を仮想現実世界に持ち込む手助けをしたい」と語った。

見るだけで操作できる! - 世界初の視線追跡型VR用ヘッドセット「FOVE」先行予約開始 (1) VRには3段階の進化がある | マイナビニュース

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他にも、見ていない部分を低解像度でレンダリングする「フォビエイテッドレンダリング」という技術も採用しており、従来に比べて6分の1程度のPCパワーで済むなど、

視線というテーマで様々なVRの可能性を切り開こうというわけです。

 

いよいよ、そうしたVRが世の中に登場し始めて、

徐々に市場が形成されていくことでしょう。

 

 

3. バンナムさんより、VR ZONEについての講演

 

最後に、バンナムさんより、「VR ZONE project i can」についての講演がありました。

小山さん、田宮さんの漫才のような講演に圧倒されつつ、

VRイベント開催にまつわる様々なノウハウ・経験についてお話しされていました。

 

中でも興味深かったのは下記の点です。

・VRZONEは普通の方がほとんどいらっしゃるという、遊園地やアトラクションのような感覚での来場が多い

・衛生用マスクは意外とそのまま写真撮ってネットにあげられたりして楽しまれてる

・人がVRを体験してる姿は面白い

・ほんとにその世界にいると信じている人に自由があると予想外のことがある。オペレーションは日々更新。

・あるコンテンツでVR酔いすると、他のコンテンツでも酔いやすくなるようなことがある?コップに水が溜まって溢れやすくなるという例えのような現象。

 

VRのこうした体験イベントは、複数人で行くのが楽しいようです。

ファミリー、カップル、職場ど同僚、友達同士など、

まさにアトラクション、スポットのような使われ方とのこと。

TokyoWalkerとかの雑誌に載るスポット的な感じですね。

 

こうしてVRを体験することによる認知が広がり、

プレイステーションVRないしは数年後のVR製品あたりから

一般家庭でもVRを購入するようになるのでしょう。

 

以上、今回のレポートでした。

 

なお、参考までに、VR×ネットカフェについて、

以前私がメモした記事をリンクさせていただきます。

sho-vr.hatenablog.com

sho-vr.hatenablog.com

 

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